今ってどんなダンスが流行ってるの?〜ダンスの流行について徹底解説〜

最近、老若男女問わずダンスブームです。中学からダンス授業が必修化ですし、大人からクラシックバレエを始める方も増えています。

どこの国でも、どの民族においても、古くからダンスは人々の気持ちを高揚させたり、癒すものであり、今でも私たちにとって身近な存在です。

今回の記事では、そのダンスの歴史を紐解いていきたいと思います。

ダンスをする人たち

過去100年もの間にダンスがどう進化したのか、これまでに流行ったダンスを各年代別にまとめてみました。次世代のダンスを作っていくのに参考にしてみませんか?

1900年代〜

では、100年以上前の1900年代からのぞいてみましょう!

1920年代

まず、1920年代に一世を風靡したのが「チャールストン」。アメリカのサウスカロライナ州チャールストン市が発祥です。リズムに合わせて両膝をつけたまま、足を交互に跳ね上げるのが特徴。

黒人文化のなかで生まれたエスニックカルチャーのひとつで、1923年、黒人だけのレビュー「Running Wild」の中の「Charleston, South Carolina」に合わせて踊ったのが最初とされます。

黒人男性
1930年代

チャールストンを進化させた「タップダンス」は、1930年代から長く親しまれています。このタップダンスは、モダンダンスの一つです。

タップスと呼ばれる金属板を靴底の爪先(ボウル)と踵(ヒール)につけて床を踏み鳴らしながら踊ります。

現在ではタップダンスも多様化しており、リズムタップやミュージカルタップなどのスタイルがあります。リズムタップはビートを重視し、ステップによって音楽を作り出していくスタイルです。

ミュージカルタップはタップだけではなく体全体の動きも重視し、曲に合わせて踊っていくというスタイルになります。

1940年代

「リンディホップ」と呼ばれるチャールストンやタップダンスのスタイルがミックスされた踊りが流行しました。これは男女ペアで体を乗り上げるなど、アクロバットな動きが組み込まれており、テンポの速い激しい踊りです。

トランペットやドラムで奏でる軽やかなリズムに乗りながら体全体を使って楽しむスタイルが多く、スィングダンスとジャズミュージックが基盤となっていることがうかがえます。

1950年代

1950年代は、エルヴィス・プレスリーやビートルズの音楽による影響のもと、「ロックンロール」や「ツイスト」ダンスが大流行しました。

踊り方は、カップルが向き合っても肩が触れ合わない程度に離れて、手も両者で組まずに独立して踊り、足は軸として回転させるが動かさないで、肩、腰、膝をひねります。

このように体をねじらせる動きは、当時の若者にはかなりセンセーショナルだったようです。

ダンスを楽しむ女性たち
1960年代

ファンクやサイケデリックなどの音楽ジャンルが登場した時代です。個性的なダンスブームが生まれました。「ゴーゴーダンス」もそのひとつです。

「ゴーゴーダンス」は、1960年代にハリウッドのナイトクラブ「ウィスキー・ア・ゴーゴー」で、ミニスカートにゴーゴーブーツという格好で女性たちが始めた軽快かつセクシーな形態のダンスがその起源とされています。

この元祖ゴーゴーガールズは、同年代に放映されていた人気バラエティ番組に出演していたゴールディ・ホーンがたびたび模写したキャラクターによって全米で一躍有名になりました。

また、1967年には俳優ティム・エベレットが男性版を披露し、ゴーゴーボーイズになりました。

ゴーゴーダンスはその後、ディスコ時代やクラブ時代にも引き継がれ、ダンサーの肌の露出度が多くはなったものの、お立ち台の上やゲージの中でセクシーなダンスを披露して来店者の目を楽しませるという伝統は、現在のクラブシーンにも引き継がれています。

1970年代

70年代を代表するダンスは言わずと知れた「ディスコ」です。ダンスを楽しむための娯楽施設で音楽に合わせて踊るダンスのこと。70年代前半には、すでに「バンプ」や「ハッスル」などのディスコ・ダンスが存在していました。映画「サタデー・ナイト・フィーバー」(1977年)の影響で、さらに多くの国に広まり、ダンスの歴史に大きく名を残しました。すべてソウルミュージックが土台になっています。

ミラーボールとダンサーのイラスト
1980年代

ダンスの進化基盤とも言える「ブレイクダンス」。

映画『フラッシュダンス』や『ブレイクダンス』が大流行しました。その先駆者として忘れてならないのは、ブーガルー・シュリンプやマイケル・ジャクソン。彼らの登場なくしてブレイクダンスの歴史は語れません。

ブレイクダンス(breakin’)は、ストリートダンスの一つ。全盛期は1980年代前半。英語圏ではブレイキン(breakin’)、B-ボーイング、B-ガーリングとも呼ばれ、ダンサーをBボーイやBガールと呼びます。

Bボーイ、Bガールの“B”はブラックの“B”と誤解されがちですが、これは誤りであり、Bボーイとはブレイク(突破)する者[1]、もしくはブレイクビーツで踊る者のことです。

ブレイクダンスは1970年代にニューヨークのサウスブロンクス地区のアフリカ系アメリカ人や、ラテンアメリカ人の若者たちによって発展したストリートダンスのスタイルです。

また、アフリカ・バンバータの提案でギャングが抗争をまとめるために銃撃戦の代わりにブレイクダンスのバトルを用いて、発展につながったとも言われています。

フリーズするブレイクダンサー
1990年代

1990年代のダンスブームの中心核は「ヒップホップ」です。

ヒップホップは、1970年代のアメリカ合衆国ニューヨークのブロンクス区で、カリビアン・アメリカンやヒスパニック系の住民のコミュニティで行われていたブロックパーティから生まれた文化です。

ヒップホップにはラップ、ブレイクダンス、グラフィティの三大要素があると言われています。「ヒップ」はかっこいい、「ホップ」は飛躍するという意味で、音楽やダンスのみならず、ファッションやアートを含めた黒人の文化という意味を込めてヒップホップと称しました。

ヒップホップはRUN DMCやMCハマーによるミュージックシーンから一世を風靡し、現代のダンスシーンにも大きな影響を及ぼしています。ポージングを使ったヴォーキングやロボットダンスも流行りました。

男性ラッパーのイラスト

2000年代

2000年に入ると、90年代に流行したヒップホップダンスの影響を大きく受けた新しいムーブが生み出されます。ビヨンセやソウルジャ・ボーイなどのダンスがその代表です。

この年代のダンススタイルには特に名称がないようですが、一部では「ファンクジャズ」という呼び方をします。ファンクジャズではキレや美しさを表現します。

女性の持つセクシーさや、身のこなしを表現していくというジャズダンスであると言う人もいれば、スピード感を重視したジャズダンスであると言う人もいます。明確な定義はありません。

今後のダンススタイル

未来のダンスはどんなスタイルになるのでしょうか?

音楽と同じく、ダンスもあらゆる影響の積み重ねにより進化していきます。過去から受け継がれるダンスと現代のダンスとが融合し、新しいムーブメントが生み出されていくでしょう。

現在までの流れを見てみると、Psyの「Gangman Style」やLMFAOの「Party Rock Anthem」といった音楽の流行によって生み出されたダンスが今後のダンススタイルとなると思われます。

今後、ダンス業界はさらに規模が大きくなっていくと考えられます。

楽しむ人々のイラスト

ダンスが義務教育のカリキュラムの一環となるなど、多くの人がダンスに触れる機会が増えており、ダンス人口は確実に大きくなっています。

今ではYouTubeで世界中のダンスを見ることができ、国際化はどんどん進んでいく傾向も影響してダンス留学する人がさらに増えるでしょう。

ダンスが国境を越え、新しいスタイルが生まれたり、国内の踊りと海外の踊りを融合させたスタイルが確立させるかもしれません。そして、多くの人がダンスに触れる機会が多くなるので、今後ダンスパフォーマンスの質は向上する一方です。

つまりダンス業界全体が成長していくことは間違いありません。

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